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名菓秘録
初編
砂糖蜜製方♯一太白砂糖 壱〆目♯一山の芋 〈皮おさりおろす〉弐百目♯右よく交ぜ合せ、水四百五拾目おだん〳〵少し宛入て、火にかくるなり、砂糖煮立たれば火お引、しばしねさせおけば、垢の分堅まりて上にうき上る時、金の網杓子にてすくひとり、又一たきすれば垢のこらず上へうくなり、其垢お取尽し、布にて漉し、壺の内にたくわへおくなり、