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四条流庖丁書
一このわたの事、可秘之、塩から少損じたるおばすヽぎて参する也、但このわたおすヽぐ事大事也、大きなる物に酒か水にても入、扠このわたお箸にてはさみ上て、振すヽぐべし、当世是お推量に、この腸桶の中へ水お汲入すヽぐ間、このわた水に盛て用に不立也、結句腐たりと雲、猶広き物に水お入て、このわたおはさみ上て、振すヽぐべし、然間切たるこのわたすヽぐ事不協、せばき物に水お入すヽがば、細々水お入替てよし、