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当流節用料理大全
鮓魚のあらまし鮎の鰭(○○○) 腹あけ少も洗はず、一日にても一夜にても塩おしして、翌日其塩水にて能洗、えらお取、又水にて洗ひ、魚焼見候て、少し塩辛口なるが能候、上白米のめし能さまし、腹へめしおにぎり、腹へ入たるが能候、其の外の食おばみづにて一へん洗、雫おたらし、食お沢山につけ申候、はやくたべんには、少かるめに押置候、久敷置にはおしつよくし、ふたの上に塩水おため置候、取出し候時塩水おあけ、仕舞申時塩水ため候、