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皇都午睡
初編中
鮓鮓鵢鮓(みさごずし)は、鵢と雲鳥、沖にて浮みいる魚お爪にかけ、海岸の巌に生たる藻お掻分て埋み置お、海士の子藻の影より是お取食する也、藻の上より取る時は、重ねて漬る事なし、下よりとる時は、しけ日和の食料にとか、いやが上にも漬置物也とて、海辺の者に聞たり、