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庖丁聞書
一三羹三麺ともに初羹初麺に生飯にとる時は、羹に作花、饅頭に峯足抔さす、〈○中略〉一三亀膳の羹は、五斗土器に羹三色、杉盛にして出す也、此三色は須弥の三峯お表し盛也、四季お一季宛残し、過去現在未来にかたどり、其時節により色取也、〈○中略〉一魚羹(○○)とはかんお魚形にして盛、亀足指す也、総じて羹は、四十八かん(○○○○○)の拵様有といへども、多は其形によりて名有、出所口伝、〈四十八あり〉