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料理山海郷

常心漬大根よくあらひ、水気なきほど能ほし、こぬかふるひて、一升に塩二合、〈水気はよろしからず〉漬やう、大こん余りふときはよろしからず、大ていの大こんの少ほそきがよし、おもしは成ほど重きがよし、大根時分に漬て、二三月頃に遣(つかふ)、ひさしく置てつかふがよし、口お明るとき、上の汁おのけて香の物お取出し、元のごとくおもし置て、最前のしほ汁おまた入ておく、二三月頃より六月頃迄つかひ候てよろし、大根の外何お漬てもよし、