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四季漬物塩嘉言
捨小舟越瓜(しろうり)お二つに割、中実お能く取て、塩お盛て日にほしあげ、水おこぼさずしてほしつける、六七日もほしてからびたる時に、重ねて壺やうな器にたくわふべし、冬の中より春へかけて味淋(○○)に浸しおき、珍客にもてなすに妙なり、当座喰には一日干て程とす、誰やらが、 夕立や干瓜の身お捨小舟、といふ句によりて名づけしとぞ、