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守貞漫稿
二十七夏冬
十月十九日夜江戸大伝馬町腐市大伝馬町一丁目にて市あり、明日蛭子命お祭る用の小宮、及神棚、切組三方、或は小桶、俎板の類、又蛭子神に備ふ小掛鯛等、南北店前に筵お敷売之、又新漬大根おうる、所謂浅漬にて干大根お塩糠お以て漬たる、蓋麹お加へたるお良とす、夜市等に売之こと、唯今一夜に限れり、