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宇治拾遺物語

このさたに従者がいふやう、郡司が家に、京のめなどいふものヽ、かたちよく髪ながきがさぶらふお、かくしすへて殿にもしらせ奉らで、おきてさぶらふぞとかたりければ、ねたきことかな、わ男(○○)かしこにありし時は、いかでこヽにてかくいふは、にくき事なりといひけれ〈○下略〉