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倭訓栞
前編六/加
かれ 彼は此に対す、日本紀に他もよみ、詩経に伊もよめり、又夫およめり、人或は国お指せり、他人お渠といひ、我お儂といひ、彼お那といひ、此お這といふは倶に俗語也、他も俗語、晋書に見ゆ、他家も同じ、伊も晋書に伊等(かれら)とも見ゆ、渠はもと詎に作る、列子に見えたり、