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古事記伝
三十二
女(おみな)お袁牟那(おんな)、袁宇那(おうな)など雲は、後に音便に頽れたるにて、正しからす、古はみな袁美那と雲て、下巻朝倉宮段の大御歌にも然見え、万葉廿〈十五丁〉にも乎美奈とあり、〈おんなごと雲は女子なり、おなごはおんなごの略なり、又嫗(おみな)は老たる女なり、女と袁と於とお以て分てり、(中略)さて袁美那と雲お、麻お績よしの称なり、と雲はあたらず、〉