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古事記伝

手弱女、万葉十五〈三十四丁〉に、多和也女(たわやめ)とあり、此に依て訓べし、和也は弱(よわ)と通ふ、〈○中略〉男お丈夫(ますらお)と雲に対て、女は手弱(たよわき)意の称なり、和名抄には、手弱女人太乎夜米(たおやめ)とあり、書紀万葉などにも如此訓お付たれど、こは稍後に訛れるなるべし、万葉六〈三十六丁〉に弱女(たわやめ)、又十三〈二丁〉に手弱女(たわやめ)、これらの訓ぞよき、