[p.0033]
徒然草

小野小町が事、きはめてさだかならず、おとろへたるさまは、玉造といふ文に見えたり、此文清行がかけりといふ説あれど、高野大師の御作の目録にいれり、大師は承和の始にかくれい給へり、小町がさかりなる事其後の事にや、猶おぼつかなし、