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古事記伝
二十四
一丈二寸は比登都恵麻理布多伎(ひとつえまりふたき)と訓べし、丈と雲は、もと杖お以て、物の長さお度りしより出たる名なり、万葉十三〈三十四丁〉に、杖不足八尺乃嘆(つえたらずやさかのなげき)とよめるも、一丈に足ぬ八尺と雲つヾけなり、〈○中略〉さて此に雲る丈尺は、令の御制の尺よりは短かりけむと、師〈○賀茂真淵〉は雲れき、然もあらむか、今詳には知がたし、