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大和物語

小やくしくそといひける人、あるひとおよばひておこせたりける、
かくれぬのそこの下くさ水がくれてしられぬ恋はくるしかりけり、かへし、女、
みがくれにかくるばかりのした草はながヽらじともおもほゆるかな、このこやくしといひける人は、たけなん短かかりける、