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古事記伝
二十六
男具那は書紀に、童男と書て、此雲烏具奈とあり、雄略〈の〉巻に、童女君と雲名あり、〈此訓詳ならず、今本におなきみと訓れど心得ず、〉其と比べて思ふに、童なるお、男子お袁具那、女子お売具那と雲しにや、〈然らばかの童女君めぐなぎみと訓べきか〉具那は髪に因れる称にて、宇那韋の宇那と通ひて聞ゆ、