[p.0088][p.0089]
円珠庵雑記
老翁お日本紀におぢとよめり、おきなに同じ、
真淵雲、翁のみも万葉によめり、老いたる人お貴みて、小父の意にていふならん、おぢ、おばは、小父、小母なるべければ、これも老いたる人おたふとびて、小父といふ心にや、欽明紀に秦大津父といふ人には、父おちとのみよめり、