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視聴草
十集八
道富丈吉由緒書
本国阿蘭陀国あむすてるだむ
生国肥前国長崎 道富丈吉
一父 へんでれきとうふ
右とうふ儀は、阿蘭陀国之都あむすてるだむ住居、先へんでれきとうふ忰にて、父存生之内はゆにおると称し、父死後之名お継ぎ罷在候、〈○中略〉
親類書(○○○)
父方
一祖父 阿蘭陀国あむすてるだむ住居 〈先〉へんでれきとうふ〈死〉
一祖母 右同断、あれんきさんでるね 〈すえんき死娘〉まるがれつたねすしんぎ
一父 〈寛政十一未年始而渡来仕、翌申年再渡、以来在留仕、加美職相勤罷在候、〉 へんでれきとうふ
一母 長崎新橋町住居 〈土井徳兵衛死娘〉よう
一伯母 阿蘭陀国あむすてるだむ住居 〈父とうふ姉〉いるれむやこふへ〈つて〉妻
いるへるみいなどうふ
一同 右同断 〈同〉へんやめんけいせるまん〈死〉妻 いるへるみいなどうふ
一同 右同断 まるがれつたどうふ
〈母一所に罷在候〉
母方一祖父 新橋町け所持町人 土井徳兵衛〈死〉
一祖母 野母村峯仁平死娘 すえ
一伯父 同断 土 井 滝 蔵
一伯母 新大工町住居 〈母よう妹作次郎妻〉こと
一従弟 〈土井滝蔵子〉 国太郎
一同 〈作次郎子〉 文次郎