[p.0130]
拾遺和歌集
九/雑
源重之が母の近江のこふに侍けるに、むまごのあづまよりよるのぼりて、いそぐ 事はべりて、えこのたびあはでのぼりぬることヽいひて侍ければ、おばの女のよみ侍ける、おやのおやと思はましかばとひてましわが子のこにはあらぬなるべし