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松屋筆記
三十八
大方殿御方
太平記伯耆の巻などに、大方殿とあるは、母堂の事なり、親元日記にも、将軍の御母堂おば大方殿と書たり、また御方といふは、御方御所ともいふ、御方住居の義にて、将軍家の御嫡子の事なり、親元日記には御方御所とあり、