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北条五代記

三浦介道寸父子滅亡の事
道寸是お聞、〈○中略〉それがしは上杉高救が男なり、時高養子と成て三浦へ移る、其後継母に弟一人いできたり、継母の讒言により弟お世にたてんため、われお害せんはかりごとあり、我心うくおもひ出家し、世お遁れ、小田原総世寺に有し所に、家老の者おほくしたひ来てみかたとなる、〈○下略〉