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春波楼筆記
或人問ふ、妻死して子有り、再娶るべきか、否か、曰く、曾の大賢すら尚再娶らず、矧や庸人おや、某側に在りて曰く、我常に人の子継母に鞠はるヽお視るに、其の才多くは実母ある者に過ぐ、再娶ことに必子に益なきに非ずと、此の言理あり、