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松屋筆記
十二
母妻女と書例
父にしたがふ時は某女と書き、夫に適時は某妻と書く、或北方(○○)とも室(○)とも簾中(○○)とも御台所(○○○)とも、その人の位によりて分るべし、夫におくれて子にしたがふ時は、某母と書也、右大将道綱母などのごとし、これ婦人三従の義によれる称也、