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源氏物語
十/榊
むかひばら(○○○○○)のかぎりなくとおぼすは、はか〴〵しうもえあらぬに、ねたげなることおほくて、まヽはヽの北のかたは、やすからずおぼすべし、物語にことさらにつくりいでたるやうなる御ありさまなり、