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松屋筆記
百四
里児(さとこ)預児(あづけこ/○○)里扶持(さとぶち)
今世乳不足して、小児お他に預て養はしむるお、里にやるとも、里児とも、預け児ともいへり、下ざまの風俗、里扶持とて一け月壱分壱朱也、或は一分と銭二百文、または二分の定もありて一様ならず、蓮如上人実悟記拾遺下巻〈二丁お〉に、御子達は、みな〳〵里へやしなひに、あなたこなたへありつけ参らせ候と見えたるは、里児の事也、