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古事談
二/臣節
待賢門院〈○藤原璋子〉は、白川院御猶子之儀にて、令入内給、其間法皇〈○白河〉令密通給、人皆知之歟、崇徳院は白川院御胤子雲々、鳥羽院も其由お知食て、叔父子(○○○)とぞ令申給ける、依之大略不快にて令止給畢雲々、
○按ずるに、堀河天皇は白河天皇の子にして、鳥羽天皇は堀河天皇の子なり、故に本書の謂ふ 如くんば崇徳天皇は実は鳥羽天皇の叔父に当る理なり、故に叔父子と雲ひしものならん、