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陰徳太平記
四十四
香川春継討玉串昭則事
勝雄が小者に又五郎と雲者、〈○中略〉手の下に八人切伏、吾身も段々に成て失にけり、志は致しけれど、人の力者と成程の者なれば、持所鈍刀にて、八人の中二人こそ脈道(○○)お被切て死しけれ、残る六人は浅手なる故、養育して命生たりけるとかや、