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枕草子

八九月ばかりに、両にまじりてふきたる風いとあはれ也、雨のあしよこざまにさわがしう吹たるに、夏とほしたるわたぎぬの、あせの香(○○○○)などかはき、すヾしのひとへに、ひきかさねて.きたるもおかし、