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年々随筆

下すのかぎり、ぐはえん、鳶の者などいふにいたりては、常に裸にて、かひな肩のあたりに、くさ〴〵の絵お彫いれて、墨くろ〴〵とみゆるに、青く赤く色どりなどして、父母の遺体おきざみて風流する、あさましき事なり、こは文身といひて、から国人もいやしむる事ぞかし、