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古事記博
二十四
御面は意富美淤母(おほみおも)と訓べし、〈師(賀茂真淵)はみおもわと訓れき、其は万葉九又十九に、面輪、十九に御面謂之美於毛和などあればなり、されど於母和とは、面の状猊お雲ときの言なれば、此には協はず、又皇極紀の歌に、於謀提とある、此は後お宇志呂伝と雲と同くて提は是も其状猊お雲言なり、たゞ何となく雲ときは、淤母ぞ正しき名なる、〉天皇の大御面なり、