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身のかたみ
第四、御耳は、御ぐしのはづれよりあり〳〵とさしいでたるは、みにくきものにて候、御ぐしのびんの脇より出たる筋お、十筋ばかり御とり候て、かみよりかヽりたる御びんお、やまと櫛にてみぐしけづりかけられ候て、うつくしうかヽり、耳はさし出候まじく候、