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病名彙解
一/仁
耳聾(にろう/じ) 俗に雲つんぼうのことなり、聾はみヽしひと読り、竜は角にて物音お聞て、耳にてはきかぬ也、故に竜の耳と書り、病源に雲く、精気調和するときは、腎の蔵強盛にして五音お聞、もし血気お労傷し、兼ぬるに風邪お受れば、腎の蔵お損じ、精脱して耳聾するなり、