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東海邁名所記

世に島原と名づく、〈○中略〉かヽる者〈○遊女〉の果は、上下共によろしからず、親にかヽりは勘当せられ、後には盗人になり、主にかヽりは、おやかたおたおし、他国に走りて請人に迷わくさせ、又は唐瘡おかきいだして、これおふせがんとて、軽粉大風子なんど、あらけなき薬おのみて、瘡毒うちに責ては筋ちぎれ骨くじけていこう引つり、かなつんぼう(○○○○○○)になりつヽ、ながきうれひおまねくもあり、これは薄き人々の傾城ぐるひの事也、