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倭訓栞
中編二十四/末
まゆずみ 和名抄に黛およめり、又玉篇に䰓以松烟画眉也と見え.神代紀に眉上生蚕とあるより出たり、歌にますみとも、謡にまゆねくろきともみえたり、庭訓に小柴黛とみゆ、小柴は所の名にや、藻塩草に炭山伊勢神手向とみゆ、多気郡北藤原村より黛お貢す.といふ、其所おけふりそといへり、そは所なり、