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身のかたみ
第三、御めは、しやうとく生れづきたるものにて候ほどに、おほきくもちいさくも、まなこはとにもあれ、見まはしうつくしう、のどやかに見なし候へば、おのづからうつくしきものにて候、いかによき目つきにても候へ、まん〳〵と見まはして、ふと見つけたるやうに候へば、能めつきも、おのつからみにくヽ候、よきにつけてもな〈○此間有脱字〉にうつくしう御らんじなされ候はば、よく御入候べく候、