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栄花物語
二十八/若水
因幡のめのとのいと物はづかしう、うい〳〵しき心ちして、まばゆくあふぎはなたぬに、きみの御ありさまみたてまつりてぞ、さしいでざらましかば、いかにくちおしうとみやりたるまみ(○○)、げにうつくしとみたてまつりたるもことはりにみゆ、