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栄花物語
二十九/玉の飾
びはどの〈○妍子〉の御心ちいとくるしげにおはします事、いとヾしけれど、明尊僧都、御修法三七日つかうまつり給へれど、おこたらせたまはねば、ならへさるべき人々、二だんみだんつかまつり給に、さばかりくるしげにおはしますに、ちからおつくしかぢ参るに、さらに、御あくび(○○○○)おだにせさせ給はず、