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陰徳太平記
六十六
賀茂城合戦之事
秀吉弥気色快然として、今我雲所は、当時議国の軍兵の軍する様体お、荒々評論せし也、され共兵の強弱は、処に依、時に依に非、唯大将の強弱に一因れり、今時畿内の兵勇気臍に不徹(○○○○)に似たたと雖、楠が兵は皆勇智有て、百万の敵お受て守城し、終に大利お得たり、