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時還読我書

臍中出屎八王子辺に、一女児十歳許なるが、臍中腫煉し、後には大便臍より出づ、其中に蛔虫あること三四度なり、肛門よりも便利す、田舎のこと、殊には女児薬お欲せずとて、其儘捨置たりしが、自ら平愈せしとぞ、臍より屎出るは、土佐の古画巻にも見へたり、他古書にも出たりや、考べし、