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陰徳太平記
五十一
荒木村重属信長並村重討讐敵事
荒木善大夫、同善兵衛、佐伯庄右衛門、安部仁右衛門、山脇加賀守、同源大夫、星野新左衛門等に下知して、一人も不れ残討果す、渠等が家人一人村重に切て懸りけるお、村重時節白井河原にて蒙たりし手疵のいまだ愈ざりければ、矢手(めて/○○)刀おに刺けるお、弓手(ゆんて/○○)にて抜打に切殺しけり、