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古事記伝

向股、和名抄に股毛々とあり、私記に、両股是正相向、故雲向股耳とあり、祈年祭祝詞に、手肱爾水沫画垂、向股爾泥画寄氐と見ゆ、〈此語、広瀬の大忌祭祝詞にもあり、〉字鏡に〓脛腹也、古牟良、又牟加波支〈拾遺集物名にも、行縢お隠くして、向脛とよめり、避案抄に、むかばきは、凡人のむかひすねと雲ことおよめるにや、〉とも見ゆ、何れも古言なり、