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夜船閑話
漆園曰く、真人の息は是お息するに踵お以てし、衆人の息は是お息するに喉お以てす、許俊が雲く、蓋し気下焦に在る則は其息遠く、気上焦に有る則は其息促まる、上陽子が曰く、人に真一の気あり、丹田(○○)の中に降下する則は一陽また復す、若人始・陽初復の侯お知らむと欲せば、暖気お以て是が信とすべし、大凡生お養ふの道、上部は常に清凉ならん事お要し下部は常に温煖ならん事お要せよ、