[p.0518]
歴世女装考

額髪お剪垂、耳はさみ、
前にも引たる源氏葵の巻、紫の上髪そぎの所に、いとながき人も、ひたひがみはすこしみじかくぞあめるとあるは、髪のたけは長くとも切たらず、額の髪毛は短きものぞといふことなり、是乃鬢截(びんそぎ)なり、