[p.0535]
松屋筆記
三十八
髪の中剃
髪の中お少しばかり剃て、毛のおほきおすかすは、二条康道公、髪あつかりしゆえ、髪の中お剃られしに始るよし、樋口秘記にいへり、与清按に、撰集抄、砂石集.太平記などに、月白といへるもの、これ髪の中剃なり、二条康道公に起るにあらず、