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空穂物語
蔵開上一
女御の君のヽちにむまれたまひし、十のみこ四ばかりにて、御ぐしふりわけ(○○○○)にて、しろくうつくしげにこえて、御ぞはこきあやのうちぎ、あはせのはかま、たすきがけにて、えびぞめのきのなおしきて、かはらけとりていで給、