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栄花物語
三十三/きるはわびしと歎女房
斎院〈○馨子〉はおりさせ給にしかば、中ぐう〈○威子〉におはします、ことし〈○長元九年〉ぞ八にならせ給ける、御ぐしはよおろばかりにて、くろき御すがた、いみじう哀なり、