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貞丈雑記
二/人物
一髭おぬき、又そる事は、近世の事也、京都将軍の時代の人は、皆常にひげ有りし也、走衆故実に雲、御成在所にて、御供衆走衆座敷替事、普広院殿様〈○足利義教〉御代鎌田殿故也、大御酒ありて還御おも不知、御えんにあふのきてねられ候ひげお、公方様らつそくお被取、やかせられ候つる雲々、