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和字正濫抄

中下のは
片羽者かたはもの うつぼ物語の歌に、矢につけて、かたはとよみたれば、矢のかた方のはねなきは、用なきものなれば、それよりかたはと雲ふことは出来歟、又矢にはぐも、本より鳥のはねなれば、片羽なき鳥よりおこる詞歟、