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生命は、邦語之おいのちと雲ひ、霊魂は、たま又たましひと雲ふ、霊魂は不滅と信ぜられ、其人体に存在する間お生と雲ひ、其出離したる後お死と雲ふ、因て又霊魂に、生霊、死霊の別あり、上古は霊魂お分ちて和魂、荒魂、幸魂、奇魂の四種と為し、其人体お遊離せんことお恐れて、為に鎮魂、招魂等の法お修せしことあり、
寿命は、生命の存続する間お謂ふ、其長短は暦日お以て之お推算す、之お年齢と称す、此篇は神祇部神魂篇、鎮魂祭篇、方技部陰陽道篇、礼式部誕生祝篇、葬礼篇、法律部死刑篇等に関聯する所多し、宜しく参照すべし、