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方丈記
すむ人も是におなじ、ところもかはらず、人もおほかれど、いにしへみし人は二三十人が中に、わづかにひとりふたり也、あしたに死し、夕にむまるゝならひ、たゞ水の泡ににたりける、しらずむまれしぬる人、何方よりきたりて、いづくへか去、〈○下略〉